オーストラリアプロ野球リポート

当社執行役員育成戦略アドバイザー大野倫のオーストラリアプロ野球リポートをお届けいたします。

・オーストラリアプロ野球リポート

8月から始まったアジア各国のプロ野球リーグ視察は、韓国、台湾、そして今回のオーストラリア。私のアジアの主要リーグ視察の締めくくりとなるオーストラリアリーグは、今年から韓国チームが初参戦と、野球のアジアリーグ構想、野球普及を占う上で、注目しているリーグである。オーストラリアのスポーツといえば、ラグビーやクリケット、サッカーをイメージする。国の歴史同様にスポーツもイギリス文化が反映されている。野球は90年代から活発になり、国際大会での活躍やメジャーリーガーを輩出するなど、競技レベルも向上している。

シーズンは11月~2月。オーストラリアの気候は日本とは真逆。これから春から夏に移り変わる時期で、いわゆるオンシーズンを迎える。北と南に分かれ各4チームでリーグ戦を行い覇権を争う。

私はメルボルンに滞在し、新規参入の韓国チームとメルボルンチームの試合を視察した。

球場に到着するや、日本、韓国、台湾とは違う穏やかな雰囲気を感じた。観客も300人程度か。名物のホットドッグをほおばりながらエンジョイして試合開始を待つ。日本や韓国、台湾の大観衆、大歓声、鳴り物に慣れている自分には、とにかく新鮮に映った。

試合が始まっても選手間の会話、観客のヤジ?も球場に響き、何といってもボールがミットに入る音、打球音の迫力が観客を魅了した。鳴り物、エンターテインメントを前面に出す演出も魅力だが、グラウンドのプレーの「音」を純粋に楽しむのも1つの演出である。観客の目がすべて選手のプレーに向き、選手も手を抜けない。野球の自然な音を楽しむことは原点であり、忘れかけていた発見でもあった。

今回のアジアプロ野球視察は、自分自身の野球に対する価値観が大きく変わった。私も7歳で野球を始め、今も野球に携わっているが、いつしか「野球はこうあるべき」と日本流の野球が染みついていた。アメリカ、韓国、台湾、そしてオーストラリアと各国の野球文化に触れ、もっと自由に、もっと楽しく、もっとアグレッシブな野球を拡げたい、こども達に伝えたいと強く決意する機会になった。日本に戻り、昨今叫ばれるこども達の野球離れに向き合い、野球の底辺拡大に尽力するとともに、「今こそ、沖縄に球団を」の声を拡げ、沖縄の野球が日本のみならず、アジア展開する夢を追いかけていきたい。

(株)Polestar Okinawa Gateway
執行役員育成戦略アドバイザー 大野倫