韓国プロ野球リポート

当社執行役員育成戦略アドバイザー大野倫の韓国プロ野球視察リポートをお届けいたします。
次回の海外プロ野球リポートは台湾プロ野球についてお届けいたします。

・韓国プロ野球リポート

 9月11日から13日まで韓国に滞在。目的は韓国プロ野球の視察で、仁川市(インチョン)に本拠を置くSKワイバーンズのホーム、仁川SK幸福ドリーム球場を訪れた。現在、韓国プロ野球(KBO)は10球団で構成され、4月に開幕し、10月上旬までレギュラーシーズンを戦い、上位4チームによるポストシーズンが10月中旬から争われ、レギュラーシーズン1位とプレーオフトーナメントを勝ち抜いたチームで争う「韓国シリーズ」が11月に行われることになっている。
これまで私は、アマチュア時代にパク・チャンホ(ドジャース)擁する韓国代表チームとの対戦や、プロ時代にチョ・ソンミン(巨人)や、チョ・ミンテ(同)選手とチームメイトとして共に戦った経験はあったが、韓国プロ野球に触れるのは初めてである。韓国野球は、北京五輪金メダルやWBC準優勝、メジャーにも多くの選手を輩出するなど、世界でもトップレベルの水準にあり、日本とは宿命のライバルとして互角の戦いを繰り広げている野球強豪国だ。その韓国野球のポテンシャルの期待値は非常に高く、既に韓国プロ野球1ファンとして、観戦が非常に楽しみだ。SKワイバーンズvsKTウィズ SKは、私の地元沖縄県うるま市で春季キャンプを行っており、沖縄でも知名度のあるチームで親近感がある。
 試合開始前。チケットを購入し(バックネット裏36万ウォン、日本円3500円)スタンドへ向かう階段を駆け上がる。「うぉ!」驚きとともにいきなり目に飛び込んできたのは、外野スタンドの半分を占める超大型スクリーン、それからスタンドに遊園地?と思うほどの遊戯施設が併設されている。さらに球場内を散策すると、バーベキューを楽しめる観戦席やキャンプ場もある。私が「これだ」と一番感心したのは、今、野球界に最も必要な「親子キャッチボール」をする専用広場も球場内に設けられていて、親子が楽しそうにキャッチボールをしている姿を見て心が和んだ。応援も日本とは異なり、メイン応援団は内野席に陣取って、スピーカー大音量でのダンスやマイクパフォーマンスを披露する。平日ナイター開催が理由なのか、観客は3千人程度で寂しく感じたが、試合が始まると1人1人の熱量は高く、とても盛り上がってヤジも多く飛ぶ。熱心な阪神ファンが3千人と言ったらわかってもらえるだろうか。この大音量の中でプレーする選手は集中力を切らさないか気になったが、慣れたのか、終盤はグラウンド、スタンドの一体感を強く感じ、自身も一緒に手を叩き応援の輪に入っていた。また、違和感まではいかないが、ビジターチームのミスにベートーベンの「運命」の曲を流したり、大型スクリーンでカップルにキスを促し、それに応えるなど、日本ではあまり見ない光景もあり、苦笑いするしかなかった。日本慣れしている自分にとって、このイレギュラーのある「演出」は新鮮に映った。韓国プロ野球は世界レベルの野球観戦以外にも、アトラクション、食事など、カップル・家族で楽しめる一大テーマパークであった。やはり、沖縄にもこういう球場がほしいと想うのは自然であり、オリオンビール飲みながらバーベキュー、そして野球観戦と、「沖縄では外せない」イベントで、いつか沖縄のチームを応援したい。

(株)Polestar Okinawa Gateway
執行役員育成戦略アドバイザー 大野倫